MySQL互換のNewSQLデータベースである「TiDB」のフルマネージドなクラウド版「TiDB Cloud」を試してみた
こんにちは、ゲームソリューショングループのsoraです。
今回は、MySQL互換のNewSQLデータベースである「TiDB」のフルマネージドなクラウド版「TiDB Cloud」を試してみたことについて書いていきます。
TiDBの全体概要について記載した後に、TiDB Cloudのアカウント作成からテストデータに簡単なクエリを実行するところまでを記載します。
TiDBを知らない初心者向けの記事であり、外部連携や性能評価などは今回はしません。
TiDBとは
TiDBはクラウドネイティブな分散型のNewSQLデータベース
クエリ解析用のヘッド領域(TiDB)とデータ保管用のデータ領域(TiKV)に分かれており、トランザクションの増加に応じてそれぞれがスケールアウトします。
TiFlashは、TiKVのレプリカとして作成されて、TiKVからほぼリアルタイムでデータを更新して、データを列単位で保存します。
このTiFlashによりリアルタイム分析を実現することができ、TiDBではOLTPとOLAPの両方のワークロードをサポートするHTAP(Hybrid Transaction Analytical Processing)を実現しています。
TiDB Cloudとは
TiDBをフルマネージドなクラウド上で使えるサービス
どのサーバでTiDBが動いているかを意識せず、データベースの複雑さを考えずに利用できます。
今回は、このTiDB Cloudを触ってみます。
TiDB Cloudを使ってみた
アカウント作成
こちらのページからTiDB Cloudのアカウントを作成します。
Cluster
アカウント作成してログインすると、初期状態でClusterが作成されています。
今回は無料で使用するため、ServerlessでTiDBやTiKVのスペックの選択はありませんが、Serverlessでなければスペックを選択することが可能です。
Serverless
Dedicated
Overview
クラスタを選択すると、クラスタの情報を確認することができます。
Chat2Query
クラスタに対して、クエリを実行することができます。
"--"の後に実行したい処理を記載することで、SQL文を自動で作成することもできます。
Import
CSVファイルやS3からデータをアップロードすることで、データをインポートすることができます。
SQL Diagnosis
クエリを実行した際の、各SQLでの実行したときの情報を確認することができます。
SQLを選択するとより詳細な情報が確認できます。
Monitoring
クラスタやデータベースの情報を確認することができます。
Backup
バックアップやリストアができます。
バックアップの時間や保持期間も指定することが可能です。
Playground
HTAPによるリアルタイム分析やSQLによるデータの探索を試すことができるチュートリアルです。
Data Service
HTTPS リクエスト経由で、カスタムAPIエンドポイントを使用してTiDB上のデータにアクセスをすることができます。
Admin
VPC PeeringやPrivate Linkを使用したAWSとの接続やログ管理ツールとの連携などができます。
メールへのアラート通知やメンテナンスウィンドウの作成も可能です。
最後に
今回は、MySQL互換のNewSQLデータベースである「TiDB」のフルマネージドなクラウド版「TiDB Cloud」を試してみたことを記事にしました。
今回は概要がメインの簡単な記事でしたが、今後はTiDBを試してみて、より詳細な部分を試してみて記事にしていきたいと思います。